食中毒になりました

 カンピロバクター食中毒になりました

みなさんごきげんよう。くろぱんです。みなさんはお元気ですか。私は病気です。

就活の総括、日々の生活のこと、学祭の感想、オススメのお酒や腕時計など、前向きな話題を提供しようと思っていたんですが、こんな記事を書くことになってしまいました。みなさんは「カンピロバクター」という細菌が引き起こす食中毒がどういうものかご存じでしょうか。ご存じでない方は下のWikiをご覧いただければ概要が分かるかと思います。

カンピロバクター症 - Wikipedia

半生の鶏ササミでやられました

先週の土曜日、横浜で高校時代の同級生とカラオケに行った後、焼き鳥屋で飲み食いしていたのですが、そこで「焼き鳥の盛り合わせ」の中の一品として出された鶏ササミが半生でした。「中心まで火が通ってないかもな」とは思いましたし、半生の鶏肉に食中毒のリスクがあることも知ってはいました。食べてみると、やっぱり半生。味はマグロみたいでおいしかったので、完食しました。「河豚(ふぐ)は食いたし命は惜しし」ということわざがあるように、中毒リスクの高い美味や珍味に対する欲求と恐怖の葛藤は昔からあるんでしょうが、土曜日の私は「河豚は食いたし」の部分が勝って、食べてしまいました。それで昨日は吐き気、腹痛、激しい下痢はもちろん、発熱もあり、悪寒と頭痛にも悩まされました。一緒に件の鶏ササミを食した高校時代の同級生も、おとといから腹を壊してほとんど同じ症状が出ていたとのこと。潜伏期間の長さといい、症状と言い、食べたものの心当たりといい、カンピロバクターと断定して間違いないでしょう。食中毒は、食べたことを後悔しても後の祭りなのです。今日は病状がだいぶ快方に向かいましたが、昨日は最悪でしたね。もう二度と鶏肉の生食なんてするもんか。

鶏肉の生食は「リスキー」です

悪いのは私自身だと思っています。「おまかせ」の品目は知らされていなかったとはいえ、リスキーなのを承知の上で件の鶏ササミを完食したので、お店の人を非難するつもりはありません。食中毒の引き金になった飲み食いに付き合せてしまった高校時代の友人には、申し訳ないと思っています。彼女にはこの場を借りてお詫びします。ごめんなさい。

唸り苦しんだ末に一つ言えることがあるとすれば、鶏肉の生食はやはり「リスキー」だということです。生ないし半生の鶏ササミを一本食ったところで、絶対に食中毒になるというわけではないでしょう。割ときちんとした店構えの焼き鳥屋でも半生の鶏ササミが何気なく出てくるということは、それまで特に問題になっていなかったことの証左です。ですが、ひとたび食中毒が報告され、半生の鶏ササミを出していたことがバレれば、保健所から営業停止などの処分を食らうことは避けられないでしょう。実際、あの日の鶏ササミは、私たちが食した分以外にも提供されたでしょうし、それらが汚染されていた可能性は非常に高いはずです。あのお店はだいぶ危ない橋を渡っていたことになります。

この記事を読んでくれている方の中には飲食店を経営している人もいるでしょうし、飲食店のバイトをしている人もいるでしょうし、これからBBQやジンパ(北海道では「ジンギスカンパーティー」のことをそう呼びます)で鶏肉を食べるという人も多いでしょう。学祭で鶏肉を提供する人もいるでしょう。豚肉はもちろん鶏肉も中心までよく焼くことを強くおすすめします。そして飲食店で出された生・半生の鶏肉を食べることはおすすめしません。「リスキー」です。「カンピロバクターガチャ」で「アタリ」を引いて食あたりを起こす(させる)確率はそう高くないかもしれませんが、カンピロバクター食中毒が出れば、提供した側も食べた側も苦しい思いをすることになります。梅雨時は食中毒の多い季節でもありますから、みなさんどうかお気を付けて。

最後になりますが、私の体調はもうだいぶよくなっています。そしてカンピロバクターはインフルエンザ等とは違って、便の処理や手洗い等に留意していれば人から人へ感染することはないので、最近私とお会いした方に伝染している心配は要りません。普段からきちんと手洗い等をしていますので、潜伏期間中に会った方でも心配はご無用です。ご心配をおかけしてしまってすみません。

長文失礼しました。それではごきげんよう。さようなら。