「コロナ後」の世界で、またお会いしましょう

筆を執るのは久しぶり

 お久しぶりです。くろぱんです。ブログ上ではかなり長いことご無沙汰していました。私は職場にて立場を弁えない放言を繰り返し、先輩方はそれを大変面白がって聞く、という日常が1年近く続いてきたため、「わざわざブログ上でぶちまけたい話」という手札がありませんでしたが、コロナ禍とそれに伴う在宅勤務(自宅軟禁)によって久しぶりに手札がたまってきました。ということで、暇を持て余した諸賢に、お配りしましょう。一人暮らしですから話し相手が足りないんですよ。

 

世界は変わるよいつまでも

 コロナ禍がもたらす影響は不可逆的なものです。そりゃそうです。「コロナ前」の経済・政治情勢と「コロナ後」のそれは違うものです。当たり前です。では疫病だけが世界を大きく変化させるのでしょうか?そうではありません。義和団事件世界恐慌スターリン批判、キューバ危機、9.11、リーマンショック等々、疫病絡みでなくとも、我々の社会は大きな変化を経験してきました。

 キツめの風邪が流行ろうが流行るまいが、常に時は流れ、それを巻き戻すことはできませんし、政治も経済も目まぐるしく変わり続けます。その変化を完全に予測することなんて、端から不可能です。今更自分が「変わりゆく世界」の中に存在していることについて不安と焦燥感と怒りを肥大化させても、一文の得もありません。スウェーデンが集団免疫を獲得しようとしている今、日本が集団ヒステリーになるようでは、呆れたものです。

 我々がすべきこと、我々が向かっていく方向...そんなものがはじめから明確だとしたらこんなに日本も世界も悩みません。そして展望や改善策は今は分からなくとも、そのうち見えてくるでしょう。私が現時点で断言できることは、東京モンが医療体制の脆弱な石垣島をウロつくのは罷り成らんということぐらいです。

 

落ち着け

 疫病に係る問題の大半は、あなたがジタバタしてもどうしようもありませんし、この程度の伝染病で人類は滅びないでしょう。罹患したくなければむやみに外出しなければよい。当座の資金が足りなければ借りればよい。会社の対応に不満があるなら辞めればよい。あなたが政治家とか、信用の無い弱小ベンチャーのトップとかでもない限り、問題とその対処法はシンプルです。時間が余ったら、掃除か勉強でもしましょう。スキルアップとクリーンアップの好機です。

 世の中には自力でコントロールできる要素と、できない要素があります。あなた自身の行動はコントロールできます。仕事を辞めたり、投票に行ったり、江ノ島に行ったり、もしくはそれを控えたり。それらはあなた自身の裁量です。しかし東京の(汚い)一角で感染が広まったり、隣県の知事が(どうしようもない)無能だったりすることについて、あなたが関与する余地は無いでしょう。今はこの禍殃に際し、自力でコントロールできないことについて、あれこれ悩む段階ではないと思います。

 

こんな時こそ明るくいこう

 こんなご時世だからこそ、明るく生きていきましょう。物事の悪い面ばかりでなく良い面も、もっと見つめましょう。

 在宅勤務、結構広がりましたね。完全に定着したとまでは言えませんが、少なくとも、在宅勤務を推進する上での課題は炙り出せたのではないでしょうか。これを機に、知的労働に従事する諸賢は「毎週月曜から金曜まで、満員電車に押し込まれながら出勤する必要は無い」ということに気付くことができたのではないでしょうか。

 日本、意外と清潔ですね。欧米ではこの疫病が爆発的に広まった国も多いですが、それらと比べて日本は善戦しています。各々、行政その他に注文を付けたい部分もあるでしょうが、ひとまず我が国の公衆衛生の水準は賞賛に値するものだと言えそうです。

 観光の需要も無くならないでしょう。自粛要請が始まったころから、「旅行に行きたい」等々の声が聞かれるようになりました。私も旅行に行きたい。我々現生人類は、アフリカで誕生して以来、世界各地に広がっていった旅人たちの子孫です。多くの人間は「自分の生活圏を離れて歩き回りたい」という欲求を持っているものです。私は観光需要で飯を食っている立場にありますが、都会の満員電車はこれから先、少なくなっていくとしても、観光列車は無くならないと思っています。「コロナ禍が明けたら、旅行需要で稼いだ金で、旅行にいくぞ!」という心持ちでいます。

 

雲行きが怪しいときこそ「人々の中の太陽」であれ

 明けない夜はありません。止まない雨もありません。気に病むこともありません。先日、GW明けで久しぶりに出社した際、年度末時点で会社の負債がかなり増大していることが判明しましたが、「これを完済した日には、自分の借金じゃないにしても、すげぇいい気持ちになるだろうなぁ~」と呟いたら、先輩に「君は松岡修造を超越している」と言われました。周りも爆笑です。

 閉塞感が漂うご時世の中でこそ、周りを明るくさせられるポジティブシンキングの本領が発揮されます。読者諸賢も、今後もどうせ生きていくのですから、暗い雰囲気を吹き飛ばす「太陽」として生きていくことをおすすめします。

 それでは皆さん、「コロナ後」の世界で、そして笑顔で、またお会いしましょう。

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コロナが明けたら、沖縄の海を見に行こう