先行きはいつも不透明
ごきげんよう。くろぱんです。
元日からあっという間に10日が過ぎましたが、皆さんはいかがお過ごしでしょうか。
去る1月8日には同じ学部の友人と青春18きっぷで富良野・美瑛・名寄・旭川へ行ってきました。富良野・美瑛は道内屈指の観光地ですが、これらは夏期(特にラベンダーが開花する初夏)に観光客が殺到する町でして、オフシーズンは比較的閑散としているため、我々は混雑を気にすることなく観光を楽しむことができました。とは言っても、名物のオムカレーを食べて富良野線に乗ることが当地での目的だったので、大した活動はしていませんが。
小さなディーゼルカーの窓から見える大自然は旅人を惹きつけるものがあります。富良野のラベンダー畑も美瑛のパッチワークの丘も、一面の銀世界になっていました。その美しさを伝える写真が撮れればよかったのですが...
前置きが長くなってしまいましたが、今回は、車中での(大したことない)考え事をこの記事に書き留めておこうと思います。
5年前の未来予想図と現状が随分と違っている
2014年1月の私は、世界史以外の勉強をサボりっぱなしの高校2年生でした。そんな私が北海道大学に合格し、親元を離れて恵迪寮生になるだなんて...
2015年1月の私は、法曹の道に進もうと思っていました。日大から早慶上智や北大に至るまで、様々な大学の入試を受験しましたが、ほとんど法学部しか受けませんでした。そんな私が文学部に移行するだなんて...
これを2018年1月ver.まで書き連ねているとキリがないのでこの辺にしておきましょう。
私は高校時代を通して「北大合格」への希望を持ち続けていたので、北大への入学は「夢のような展開」ではあったものの、そのビジョンが全く無かったわけではありません。しかし、恵迪寮入寮は北大合格発表前の軽いノリで入寮出願した結果ですし、文学部移行なんてものは入学時には全く予想だにしなかった展開でした。さらに、髪の毛を緑色にして周囲にドン引きされるし、大した動機もなく札幌⇔小樽往復70kmを歩く展開は謎すぎて意味不明だし、鉄道好きで車には興味がないのに結局自動車の運転免許を取得しちゃうし、地元神奈川の鉄道会社(正確には持ち株会社ですが)に就職することになるし...この5年間、他にも実に様々なことがありましたが、もう自分の人生に自分でビックリしてしまいます。
優秀な「予想屋」になれなくてもいい
2019年の日本も、まるで往時のくろぱんの髪色のごとく、様々なものが目まぐるしく変わっていくことでしょう。そしてそんな変化の激しい時代ですから、メディアには数多くの「予想屋」がひしめき合っています。AI、グローバル化、仮想通貨、日韓関係などなど、様々な話題について、あまたの予想屋が各々の自説を開陳し、時にはみなさんの不安を煽ったりしています。居酒屋でも色々な人々が色々な予想について語っています。
予想好きな人が予想を立てるのは別に結構です。しかし、全員が5年後、10年後といった遠い将来の正確な見通しを立てなければいけないわけではありませんし、ましてや皆がその予想通りに生きていなければいけないわけでもありません。人生は予期せぬ出来事の連続ですから、まともに見通しが立たなくても、それはそれで構わないと思います。
暗中模索を楽しんでいこう
自分の未来にしても、多摩川の競艇にしても、そう簡単には予想通りの展開にならないものです。競艇や競馬の予想屋も(それで生計を立てているプロなのにも関わらず)しばしば予想を外すものです。ボートレースよりずっと複雑な人生や社会について、見通しが立たなかったり、予想通りにいかなかったりするのも、ごく自然なことだと思いますよ。「AIの台頭が我々の人生をどう変えるか」なんて、そんなものは誰にも分らないでしょう。
自分のこと、自分を取り囲む社会のこと、あれこれと予想するのもいいですが、予想通りにならないことばかりで疲弊する必要はありませんし、悪い展開ばかり予想して不安に駆られながら生きていても楽しくないと私は思います。人生なんて、見通しの悪い靄の中を進んでいくようなものです。その靄の中から面白そうなものを手探りで引っ張り出していくような心意気で、人生を楽しめればいいな、と思う今日この頃です。
それではみなさん、ごきげんよう。